案件概要
【用途、仕様緒元、特徴など】
T0チョッパーは中性子分光器におけるバックグランドノイズを減少させるため、中性子発生と同時にビーム孔をふさぎ、中性子ビームを遮蔽するものです。
中性子の発生時(時刻0)に同期しているのでT0チョッパーと呼ばれております。
中性子遮蔽部はローターと呼ばれる回転体であり、中性子ビームを正確に遮蔽するために、中性子発生のタイミングとローターの回転同期制御を行っております。
この回転揺らぎ(回転のムラ)は、100Hzで±5μs以下であります。
弊社のT0チョッパーはビームラインごとにことなる仕様に合わせて製作されております。
回転速度の異なる100Hz、50Hz、25Hzのタイプ、さらに遮蔽体が2箇所ある両刃タイプと1箇所の片刃タイプとがあります。
【写真、図表など】
適用場所、部位
J-PARC MLF
第1実験ホール:BL04,BL09,BL12
第2実験ホール:BL16,BL21,BL22,BL23
受注年度、台数
平成18年~平成26年まで 8台受注(予備機含む)
担当企業から
弊社ではこのT0チョッパー以外にも、高分解能分光器に使用されるフェルミチョッパーの製作も行っております。
フェルミチョッパーは中性子源で発生した白色中性子を単色化するデバイスで、現在フェルミチョッパー製造メーカーは世界で当社を含め2社しかありません。
連絡先
〒310-0843 茨城県水戸市元石川町276-21 TEL:029-247-9660
営業課 澤畠孝博
tsawaha●kinzoku.co.jp(●を@に変更して使用ください)