案件概要
【用途、仕様緒元、特徴など】
J-PARCセンターより中性子源施設の水銀ターゲット容器の分割構造を検討するための3D-CADモデル製作、模擬体設計、製作を受注した。
水銀ターゲットは陽子や中性子の照射を受けるため、定期的に交換するが、保管時の減容と分別のため、分割構造が有効である。
従来一体構造であるが下図の分割概念で設計を行い、模擬体を製作した。今後は、マスタースレーブマニピュレータ等を用いた遠隔操作性検討に使用される。
【写真、図表など】
適用場所、部位
J-PARCセンター 物質・生命科学実験施設
中性子源水銀ターゲット部
受注年度、台数
令和2年度 遠隔操作試験用模擬体 1式
担当企業から
従来から同ターゲットからの試験片取出し装置など、周辺機器を設計、製作し、全体の作業内容や遠隔操作設備について使用状況を理解しており、受注することができた。
分割概念から実際の各部位の詳細な寸法、形状について組立、遠隔分割構造を考慮し、3D-CADを駆使して設計した。
3D-CADを用いた設計を行っているため、検討途中でも顧客との情報共有がスムーズであり、コメントを随時反映しながら設計、製作を進めることができた。
今後は、機構所有の試験設備を用いた遠隔操作性試験により、円滑な分解作業が行えるかどうかの確認試験に進むが、新たな改善点が生じた場合も適切に対応していきたい。
連絡先
〒319-1112 茨城県那珂郡東海村村松405 TEL:029-282-3535(代) FAX:029-282-0705
澤幡
sawahata●kantogiken.com(●を@に変更して使用ください)