No.10 3GeVシンクロトロン再アラインメント
案件概要
【用途、仕様緒元、特徴など】
概要
3GeVシンクロトロン棟では、加速器本体を構成する主電磁石・ビームダクトなどの機器が、建設時期からの建屋の経年変化及び東日本大震災の地震の揺れにより、本来の設置位置からずれてしまいました。
これらの機器を本来の位置に再アライメントします。
- 約100台に及ぶ電磁石及び各種モニター装置の設置位置調整を行う為、電磁石を半割し予めビームラインを構成するセラミックスダクトを含む真空ダクト類の締結開放及び配線・配管類の切り離し実施
- 電磁石・各種モニターを本来の設置位置へアライメント実施
- アライメントが終了した区域からビームダクトの真空締結・真空リーク試験を実施
- 復元が終了した機器から配線・配管を復旧
- 各協力会社の協力を得て何とか成し遂げましたが、一番苦労したのは5か月間(延べ2300人工)に及ぶ現地工程調整です。
作業員を増やせば工程が進められるという作業内容でもなく、限られた期間内に復旧させなければその後のJ-PARC供用実験にも影響を及ぼす為、綿密な工程管理が求められました。 - 真空リーク試験も大変な作業でありました。
許容リーク量が1.0×10-11Pam³/sec以下で真空シールはメタルOリング(ヘリコフレックス)を使用しているので、なかなか許容範囲に入らず苦労しました。
【写真、図表など】
適用場所、部位
3GeVシンクロトロン棟、主トンネル
受注年度、台数
平成25年度 1式
担当企業から
連絡先
【住所】
〒319-1116 茨城県那珂郡東海村舟石川駅西2-4-4 TEL:029-219-5011 FAX:029-219-5012